友だち「ポポちゃん」
ポポちゃんはケアーン・テリアのメスで、「おっぽの会」の仲間に飼われていました。
とても賢く、人の話す言葉を全て理解しようと、首をかしげて一生懸命に聞きます。小型犬ではあるが、大型犬の中にあってもどうじることなく、常に威風堂々としていました。
人に対しても極端に媚びることもなく、また、我慢強く孤独にも耐え、どちらかというと大人向きのワンちゃんかもしれないです。
ある時、飼い主さんが長期旅行をする為に数ヶ月間預かったことがありました。
ある冬の日、酔っ払っていた私は、コタツの中で眠っていたポポちゃんを引っ張りだし、酒臭い顔を近づけたところ、いきなり鼻をガブッとやられて、大きく腫れたことがありました。
人に会う度に、私の鼻を見て、相手の方は驚くのですが、何故か気が付かない振りをするのです。きっと、妻にやられたと思い、気を使ったのでしょう。
ポポちゃんは飼い主さんの愛情に包まれながら、生涯を閉じました。